オレンジジュース~俺と一人の生徒~
賛成してくれるなんて思っていない。
お姉さんだって、お母さんだって、心の中ではやっぱり心配だと思う。
直が高校の先生と付き合う・・・なんて。
クリスマスケーキを手に持ち、俺は直の家のインターホンを鳴らす。
俺はお母さんがにこやかに玄関の扉を開けてくれて、
少し緊張が解れた。
出されたスリッパに足を入れると、俺のいつも履いてるものとは全く違って
とてもふかふかしていた。