オレンジジュース~俺と一人の生徒~
「先生、疲れてない?」
目覚めた直が俺の左肩に触れた。
「ああ、大丈夫だよ。なぁ、矢沢。お前は俺が同級生だったら、俺を好きになってたか?」
直は教師してる俺が好きなのかなって…
教師だから俺に惚れたのかなって、時々思うんだ。
「何言ってんの?当たり前じゃん!先生が先生じゃなかったら、もっともっと好きになってるよ。今はこれでも、自分の気持ち必死で抑えてるんだよ。」
心配した俺がバカだった。