オレンジジュース~俺と一人の生徒~
飲みすぎたのか、珍しくトイレに行った。
どこに時計があるのかわからずに、何時かわからないままトイレへ行く。
トイレには、絶対に直が買ったであろうかわいい置時計が置いてある。
クマの時計。
午前2時を少し過ぎた所だった。
お父さんに借りたパジャマは少しウエストが大きくて、歩くとずれそうになる。
トイレを出た俺。
「あれ?」
目の前にいるのは、直だった。
「矢沢ぁ、どした?眠れないか?」