オレンジジュース~俺と一人の生徒~
「懐かしいな、ここ。俺達の始まりの場所・・・」
直は、俺の隣に座り、俺の頬にキスをした。
「同じこと考えてた。懐かしいね・・・」
直は、俺の頬に手を当てて、俺の唇にキスをした。
直は、優しい。
俺の心の不安を必死で消そうとしてくれているのが伝わってきて、泣けてくる。
「先生、いつもの先生になってよ。」
直・・・
俺のスイッチを探してるのかぁ?
お前がそこにいるだけで、いつでも俺のスイッチはONなんだぞ。
俺と直は、更衣室の床にジャージを敷いて、その上で愛し合った。
直は、たくさん「好き」と言ってくれた。
俺も「好き」をたくさん言った。
ありがとう、直。
こんな俺を、そんなにも好きになってくれてありがとう。
弱い俺、だめな俺を受け入れてくれて、大きな愛で包んでくれてありがとう。