オレンジジュース~俺と一人の生徒~
「ごめんな、直。話せなくて、そばにいられなくて・・・」
直は、首を横に振りながら俺の胸に顔を押し付けた。
泣いてるのか?
「どした?」
俺が顔を覗きこむと、直は目に涙をためて、嬉しそうに笑っていた。
「泣きながら笑ってる・・・直、好きだよ。」
「せんせ・・・ありがと。」
今しか一緒にいられない。
ここでしか直とくっつくことができない。
俺と直は、真っ白な雪の中でお互いの心に触れ合った。
直、俺はずっと直が好き。
直に何かあれば、俺はすぐに飛んでいく。
俺が直を守るよ・・・