オレンジジュース~俺と一人の生徒~
「遊びに行くよ!北海道。彼女と一緒にな!」
俺は、調子に乗って、直の話を始めた。
嬉しかった。
親友の幸せをこんなにも喜べるのは、自分が今満たされているからだろう。
「まさか!!生徒に手、出したのかよ、和人!!」
「違うって!!そういうんじゃなくて・・・」
力は俺をからかって笑った。
「お前が教師になるって言った時から心配してたんだよ。絶対生徒に告白されまくるんだろうなって!」
何度も説明して、やっと力は俺と直の真実の愛を理解してくれた。
俺の家までトラックで送ってくれて、俺達は別れた。
久しぶりの再会は、俺にまた大きな夢を与えてくれた。
俺も・・・
いつか報告するよ。
『結婚するんだ』
『ガキができた!』
って。
その時、隣で笑っているのは
お前だけだよ、直・・・