オレンジジュース~俺と一人の生徒~
オレンジジュースを飲むたびに
オレンジジュースが俺ののどを通過するたびに
矢沢が何か話しかけてくるようだった。
お~い!
俺をどうする気?
せっかく決心した気持ちが
揺れて 揺れて
揺れまくり。
「やっぱり好き」
そう思わずにはいられなかった。
こぼしたオレンジジュースを赤い顔して
拭いてるあいつの顔が…
目に焼きついて 離れねぇ。
どんな気持ちで
俺のパソコンのマウスの中に文字を書いた?
あの『スキ』は
『助けて』って意味なのか?
お前には
俺が必要?
今、必要なの?
卒業してからじゃなく
今、俺は
自分の気持ちを認めるべきなのか…
うわぁぁぁ…
もうわかんねぇ。