オレンジジュース~俺と一人の生徒~
第2章【走り出す気持ち】
あいつの『おはよう』
次の日の朝、俺はいつも通り起き、いつも通り飯を食った。
一晩寝て、昨日の記憶が薄れていることに寂しさを感じ、
オレンジジュースを飲んだ。
ばーか…
俺って。
2人の俺がいて、
俺に向かって話しかけてくる。
『お前はそれでいいのか?好きなんだろ!』
『お前は教師だろ?何、生徒に恋してんだよ!』
結局、この気持ちを抑えることなんてできないとわかった。
だから、割り切ろう。
好きなものは仕方がない。
でも、それ以上何もない。
あいつは俺のかわいい生徒の一人。