オレンジジュース~俺と一人の生徒~
俺と直は手を繋ぎ、離れていた間のお互いの気持ちを話した。
直は、ずっと俺を想ってくれていた。
忘れることができないから、一生好きでいようと思っていたと聞いて、涙が出そうになった。
俺も同じことを考えていた。
こんなに愛せる人に出会えないなら、直を一生愛し続けようと。
「直、愛してるよ・・・」
「先生、愛してる」
俺と直は、音楽家達の視線を浴びながら愛を語り合った。
見つめるなぁ、ベートーベン。
ここだけの話・・・
教師失格だけど、音楽室で直と愛し合った。