オレンジジュース~俺と一人の生徒~
「作戦なんて考えないで、まっすぐぶつかればいいんじゃねぇか?」
俺は、その生徒がソファに座ったので立ち上がった。
いやな予感がした。
何度かこういう雰囲気を経験したことがあるが
何度経験しても慣れるもんじゃない。
「新垣先生、作戦考えなくていいんですか?じゃあ、私ぶつかります!!私のことどう思ってますか?」
キタ…
ほら…
予感的中。
「またまた…俺にとっては、みんなかわいい生徒だよ。」
俺は最低な男だと思った。
今まで、生徒からの告白にはいつもこう言って、
うまく断ってきた。
生徒を恋愛対象には見られないから…と。
だけどさ、
俺…それ嘘じゃん。
実際に、
生徒であるあいつに恋をしてしまった。