オレンジジュース~俺と一人の生徒~
抱きしめた矢沢の細い体と
俺の腕に落ちた涙の温かさ…
俺は
守りたい。
この小さく震える一人の女の子を
幸せにしたいと思ってしまった。
他の誰でもなく
俺が幸せにしたい。
俺がずっとそばにいてやる。
「矢沢…ごめんな。」
卒業までこの気持ちは誰にも言わないと決めていたのに
もう無理だ。
俺は
もう我慢できない。
ごめん…
こんなバカな教師で、
ごめん。
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