オレンジジュース~俺と一人の生徒~
バレちゃいけない関係だから隠して付き合わなきゃいけないけど
本当は堂々と付き合いたいんだよ…
それくらい俺には自信もあるし、
この気持ちは誰にも負けないんだ。
まだまだお前に話すべきこともあるし、
お前を泣かせてしまうかも知れねぇんだけど…
もう少し、もう少し時間をくれ。
絆が必要だから…
これから先、どんなことが起こるのか俺にもわからない。
どんな壁が待っているのか俺にも矢沢にもわからない。
甘いのかも知れない。
傷つけ合って涙を流すことになるかも知れない。
でも、後悔だけはさせない。
どんなに泣いても、どんなに苦しくても
俺はお前を好きになったことを後悔しないから…
どうかお前も後悔しないで。
俺、頑張るから。
な…
頑張ろう、な。
俺は窓を開けて月を見た。
今日は俺の記念すべき日だ。
俺は、アイスコーヒーを思い切り冷やして、一気に飲み干した。