オレンジジュース~俺と一人の生徒~
俺はムキになっていたかも知れない。
「絶対にそんなことない!接し方がわからないだけで、あいつはお姉さんのことが嫌いじゃない。俺にはわかるんです。」
俺の必死な口調のせいか、お姉さんは『わかったよ、もう』と途中から呆れたように笑った。
俺の気持ちがバレたのか…
電話を切る前にお姉さんは言った。
『あんたとは長い付き合いになりそうだね。』
そうだよ…
俺の夢…
将来、年下のあなたを『お姉ちゃん』と呼ぶこと。
きっと、いつか
俺とお姉さんは家族になる。