ねぇ、キスして?
「俺も、奈留が好きだよ。……好きじゃなきゃ、付き合わない」



あっくんの口から初めて出た言葉に、胸が熱くなった。


だけどどこかで信じられないと思っている自分もいて。



「ほ、んと……?」



彼の瞳を真っ直ぐ見ながらそう問いかけていた。


そしたら、彼はあたしを安心させるかのように、あたしの頬に大きな手を添えてやさしく微笑みながら



「ほんと。奈留のことが、好き」



その表情に、その言葉に、胸がドキンッと反応する。


それに、その瞳が凄く真っ直ぐで、その言葉に嘘はないだろうと思えた。


でも……


疑問に思うことがあった。



「ほんとに好きなら、どうして触れてくれないの?」



あたしのこの言葉に、彼は眉を寄せた。


だけど、すぐにそれに答えるように口を開いた。
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