ねぇ、キスして?
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どれだけ経ったのか……
読みかけの小説を手にしていたけれど、視線で文字を追っているはずなのに内容は全く頭には入ってこなくて。
ふとした瞬間に溜め息をついている自分に気付く。
頭の中は、あっくんが今会っているだろう元カノと子供のことでいっぱいだった。
やっぱりついていけばよかったかな。
また無意識に大きな溜め息をついたとき、視界の隅に彼の姿が入ってきた。
慌ててその姿に視線を合わせる。
そしたら、彼はあたしが見ていることに気付いて瞳をやさしく細めながら微笑んだ。
その表情にほっとして、あたしもつられるように頬を緩ませた。
ゆっくりと近づいてくる彼に、どきどきと胸が高鳴る。
これは、彼への恋心から来るもの?
それとも……
どこか不安で胸がざわざわしているの?
なんて思ってしまったけれど……
あたしはついさっきあっくんのことを信じてるからって彼に告げたばかり。
不安なんてないはずでしょ?
どれだけ経ったのか……
読みかけの小説を手にしていたけれど、視線で文字を追っているはずなのに内容は全く頭には入ってこなくて。
ふとした瞬間に溜め息をついている自分に気付く。
頭の中は、あっくんが今会っているだろう元カノと子供のことでいっぱいだった。
やっぱりついていけばよかったかな。
また無意識に大きな溜め息をついたとき、視界の隅に彼の姿が入ってきた。
慌ててその姿に視線を合わせる。
そしたら、彼はあたしが見ていることに気付いて瞳をやさしく細めながら微笑んだ。
その表情にほっとして、あたしもつられるように頬を緩ませた。
ゆっくりと近づいてくる彼に、どきどきと胸が高鳴る。
これは、彼への恋心から来るもの?
それとも……
どこか不安で胸がざわざわしているの?
なんて思ってしまったけれど……
あたしはついさっきあっくんのことを信じてるからって彼に告げたばかり。
不安なんてないはずでしょ?