ねぇ、キスして?
そんなあたしたちを見ていた理彩さんが
「奈留ちゃん」
「えっ!」
あたしに声をかけてきた。
まさかあたしに来るとは思っていなかったから、必要以上に大きな声をあげてしまった。
そんなあたしに、理彩さんはクスクスと笑いながらさらに言葉を続けた。
「篤史くんと幸せになってね。……彼を、幸せにしてあげてね」
そう言った理彩さんの瞳はなぜか涙で潤んでいて、なんと言っていいのか言葉に詰まる。
だけどこの言葉を聞いたあっくんがちょっと待てと言わんばかりに口を挟んできた。
「それ違うだろ」
「えっ」
即否定された理彩さんは、何で?という表情であっくんを見上げた。
「奈留に幸せにしてもらうとか、そんなカッコわりぃことできるかよ。俺が、奈留を幸せにすんだよ」
この言葉に、ドキンッと心臓が跳ねた。
つい最近まで、あっくんの口からあっくんの想いというものは、一切聞くことができなかった。
だから、こういう言葉をふと言われるとあたしの心臓が活発になるし、頬も一気に熱くなってしまう。
こんなあっくんは、反則だよ。
でも、理彩さんと愛理ちゃんを目の前にしてこんな風に言ってくれたことは物凄く嬉しくて。
もう、これ以上何も要らないというくらいに心が満たされた。
「奈留ちゃん」
「えっ!」
あたしに声をかけてきた。
まさかあたしに来るとは思っていなかったから、必要以上に大きな声をあげてしまった。
そんなあたしに、理彩さんはクスクスと笑いながらさらに言葉を続けた。
「篤史くんと幸せになってね。……彼を、幸せにしてあげてね」
そう言った理彩さんの瞳はなぜか涙で潤んでいて、なんと言っていいのか言葉に詰まる。
だけどこの言葉を聞いたあっくんがちょっと待てと言わんばかりに口を挟んできた。
「それ違うだろ」
「えっ」
即否定された理彩さんは、何で?という表情であっくんを見上げた。
「奈留に幸せにしてもらうとか、そんなカッコわりぃことできるかよ。俺が、奈留を幸せにすんだよ」
この言葉に、ドキンッと心臓が跳ねた。
つい最近まで、あっくんの口からあっくんの想いというものは、一切聞くことができなかった。
だから、こういう言葉をふと言われるとあたしの心臓が活発になるし、頬も一気に熱くなってしまう。
こんなあっくんは、反則だよ。
でも、理彩さんと愛理ちゃんを目の前にしてこんな風に言ってくれたことは物凄く嬉しくて。
もう、これ以上何も要らないというくらいに心が満たされた。