ねぇ、キスして?
「ふふ」
突然漏れてきた笑い。
それは理彩さんだったんだけれど、その声に惹かれるように彼女に視線を移すと、ほんとに嬉しそうに笑っていて。
「きっと、奈留ちゃんは幸せになれるね」
「はい」
その笑顔に、無意識に頷いていた。
あたしはあっくんが傍にいてくれるだけで、それだけで幸せなんだもん。
それに、あっくんはあたしを幸せにするって言ったけれど、あたしだってあっくんを幸せにしたい。
そんなことを考えていると……
「じゃあ、そろそろ行くよ」
あっくんはそう言って、あたしを助手席へと導いた。
車に乗り込もうとドアに手をかけたとき、後ろから理彩さんの慌てた声が響いてきた。
「また、愛理に会いに来て」
必死にそう言った理彩さんに、以前あっくんが言っていた言葉が脳裏に浮かんできた。
『いつでも会いに来てって言われてんだ』
一年以上子供に会っていないと聞いて、あっくんは子供に会わせてもらえないんだと勘違いしたあたしに言った言葉。
ほんとにその通りだった。
突然漏れてきた笑い。
それは理彩さんだったんだけれど、その声に惹かれるように彼女に視線を移すと、ほんとに嬉しそうに笑っていて。
「きっと、奈留ちゃんは幸せになれるね」
「はい」
その笑顔に、無意識に頷いていた。
あたしはあっくんが傍にいてくれるだけで、それだけで幸せなんだもん。
それに、あっくんはあたしを幸せにするって言ったけれど、あたしだってあっくんを幸せにしたい。
そんなことを考えていると……
「じゃあ、そろそろ行くよ」
あっくんはそう言って、あたしを助手席へと導いた。
車に乗り込もうとドアに手をかけたとき、後ろから理彩さんの慌てた声が響いてきた。
「また、愛理に会いに来て」
必死にそう言った理彩さんに、以前あっくんが言っていた言葉が脳裏に浮かんできた。
『いつでも会いに来てって言われてんだ』
一年以上子供に会っていないと聞いて、あっくんは子供に会わせてもらえないんだと勘違いしたあたしに言った言葉。
ほんとにその通りだった。