大切な人
だんだん先輩が変わっていった。
会う回数は増えて嬉しかったけど
中にはラリってる時がある事に気づき始めた。

しばらくたつと

な〜セリカ〜
俺と一緒に逃げない?

何で?何処へ?

もう色んな事ダメになった。
住む所も仕事も…


そっかぁ〜
いいよ!一緒に行くよ。

結婚する事、親に話したけど
反対された。
今思えば当然か…
無職の男と一緒になって娘が幸せになれるとは
思えないよね。


でも、母ちゃんは違った。
やっぱ、強〜
アンタが選んだ道
幸せになっても
後悔しても
自分の選んだ道なら納得出来るでしょ?
好きなようにしなさい。
そう書かれた手紙と
封筒に10万円
包丁とまな板が
私が出て行く朝置かれてあった。
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