竜の箱庭
「でも、本当に急なことね」

「なんでも、王都ルーネルから定期視察の方が見えるそうだ。それで、お迎えに行かなければならないんだよ」

ルードは困った様に肩を竦めて見せる。
こうしてルードが出かけてしまうと、男手がいないのだ。
力仕事は近所の人たちに頼むしかない。

「気をつけてね」

シィの言葉に、ルードは笑顔で出かけていった。



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