顔面レベル100の幼なじみと同居なんてゼッタイありえません!
*第4部*
太陽の陽射しが眩しい―――
世の中に溢れている光のストロボ。
キラキラしていて、その粒子からまぶしくて思わず手をかざしたくなる。
体にまとわりつく熱。
日陰にいるだけで、汗が滴り落ちてくる。
そんな、夏休み真っ最中。
「おめでと~」
あたしの肩をがっちりと抱き、耳元で叫んだ早苗。
「・・・ありがと」
あたしは、早苗の顔をチラッと見て顔を真っ赤にして言う。
「でも・・・・マジうけるよね~、相田要のお母さんに見つかりそうになって、倒れるなんて未央らしいな~」
そう言って、お腹を抱えて笑う早苗を恨めしげに眺める。
あたし達は、夏休みの課題をやるために、普段はあまり来ない図書館に向かう途中だった。
早苗には、要と付き合う事になったと、報告をした。
「未央に、彼氏かあ~。先越されたって感じだな・・・さみしいなあああ!!」
大袈裟に、泣きまねをして見せる早苗。
「ちゃんと、あたしにも時間作ってよね!」
「あたりまえだよ、早く終わらせてカラオケ行こ!」
あたし達は、照りつける太陽の陽射しを避けるように、図書館へ急いだ。