オオカミ系幼なじみと同居中。
「美咲!?」
あたし達のすぐ後ろで聞き覚えのある声がした。
その声にあたし達は振り返る。
振り返ったあたしの視線の先には・・・
「要・・・!」
美咲は表情をパアっと明るくして、あたし達をすり抜けた。
要は、目を丸くして美咲を見つめている。
「おま・・・どうして・・・」
美咲はあきらかに動揺している要に抱きついてピョンピョンと飛び跳ねた。
「会いに来ちゃった!よかったぁ。要、いなかったらどうしよぉかと思った~」
・・・・・・・
はぁ?
なんかさっきと別人なんですが?
要っそれ誰!?
あたしの顔には青筋がピクピクと立っているだろう。
要はあたしの顔を見ると、ハッと我に返った。
「・・・・何の用だよ」
そう言うと、要は首にまとわり付いてる美咲の華奢な腕を掴んだ。