顔面レベル100の幼なじみと同居なんてゼッタイありえません!
バンッ
開きかけていたドアは要によって再び戻された。
そして、あたしの目の前には要の手が伸びている。
「・・・・・・・な、なに!?」
あたしは精一杯の抵抗をする。
思い切り要を睨んだ。
「オレに聞きたい事あんだろ?」
要は囁くようにあたしの耳元で言った。
ずるいよ・・・・そんな言い方。
「・・・要こそ。」
あたしだってこれくらい言う権利はある。
要はいつもと変わらない余裕のある表情であたしを見下ろしている。
「・・・・・・・」
「・・・・・・・」
どれくらいの間、あたしは要を見ていただろう。
今までこんなに見つめあった事なんてないと思う。
要は、はぁと溜息をつくと、ドアから手を離した。
「なんか誤解してるみたいだから言うけど・・・・」
「・・・・」
「美咲とは何もないから」
「・・・・」
「まだ・・・なんかある?」
要は悪戯っぽく口角を上げるとあたしの目を覗き込んだ。