顔面レベル100の幼なじみと同居なんてゼッタイありえません!


「実は……長い出張に行かなければならなくなってしまったんだ」


……え?



しゅ……出張?



「出張って……おじさんも?」



驚いて思わず椅子から立ち上がったあたしとは対照的に、要は涼しい顔でトロトロの目玉焼きを頬張っていた。


「実は昨日、会社から連絡があってな。元々別のヤツが行くはずだったんだか…急に胃潰瘍になってしまって」


「……それで、おじさんが代わりに行くの?」


「まぁ……そうゆう事かな。3ヶ月程度なんだけどね」


なんだ……だけど、ずっとじゃないんだ。
それにおばさんは居てくれるわけだしなんの問題もないじゃない。



「それでね……その出張先なんだけど」



今度はおばさんが話出す。



「北海道なのよ」

「えーっ!いいなぁ」



あたしは思わず蟹を思い浮かべた。
美味しいんだよね、やっぱり本場のタラバガニって。



「そうなんだけど……おばさんもしばらく付いていかないといけなくてね」


「うんうん。そうだよねっ 大変だもんね」



…………ん?


ええええぇえ!?


ちょ……ちょっと待って!

おばさんも行っちゃうの!?





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