オオカミ系幼なじみと同居中。
「見つかったっていいよ……もう。親父達も気づいてるって」
「えええぇぇ?」
驚いて顔を上げたあたしを見て、要は面白そうに笑った。
なんだか、久しぶりにその笑顔を見る気がして、あたしの胸はキュッと音をたてた。
要……?
その笑顔が本物だって、あたし信じていいのかな?
とろけちゃいそうな程、甘ったるい眼差し。
あたしは、その瞳が直視できなくなって、慌てて視線を落とした。
ごめんね?
勝手に要のお店行って。
でも、どうしても聞きたかったの。
要と美咲さんの事。
要、この前あたしにこう言ったでしょ?
『たまたま入った時期が同じだった』って……。
それ、嘘なんだよね?
どうして嘘ついたの?
どうしよう……あたし……。
要の事信じられなくなってる―――