オオカミ系幼なじみと同居中。
頼むって何?
あたしまだこの家にいるの!?
しかも……
「………え、えと」
パクパクと声にならない声を出す。
まるで金魚にみたいにあたしはポカンと口を開けたまま。
要はようやく落ち着いたのか、ティッシュで口元を拭いている。
そんな彼をチラリと見ると、あたしの視線に気づいて要は顔を上げた。
この人と二人きりでぇ!!?
「……」
「俺には関係ない」とでも言うように、要はすぐにあたしから視線を逸らすと丸めたティッシュをゴミ箱に投げ入れて、残ったミルクを飲み干した。
な、なによ……。
やだ……絶対やだ。
一気にミルクを流し込む要の喉がゴクゴクと鳴る。
マジ、無理ーーーー!!!