オオカミ系幼なじみと同居中。


ピンポーン





「わわッ」



あたしはそのインターフォンの音に驚いて、手に持っていたプレゼントの箱を落としそうになってしまった。


びっくりした…


こんな早くに誰だろう?




「未央ちゃーん、起きてる?」


階段下から、おばさんの声がした。


「はぁい!」


あたしはそう返事をすると、机の上にプレゼントを置いて部屋を出た。
階段をゆっくり下りていくと、リビングから賑やかな声が聞こえてきた。











――…誰?



すごく楽しそうな声……



あたしはその声に聞き覚えがあった。



うんん…忘れるわけない。




ドキドキする胸を押さえながら、あたしはリビングのドアを開けた。






だって……だってこの声は……



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