オオカミ系幼なじみと同居中。

「じゃあね、要!また来てもいいでしょ?」


「んー、気が向いたらね」


甘ったるい女の子の声。
それに応える要は、なんとも冷めている。

うわ、要ってばもう少し優しくしてあげればいいのに。
そんなんじゃ、嫌われちゃうぞ。


「もーう、意地悪ねっ でもそこが好きよっ」


ええっ?

すき!!?
めちゃくちゃ突き放す言い方だったのに。
それが、好き……なんて。


やっぱり……彼女なんだ。


ハハ、知らなかった。


それもそうだね、女の子の扱いに慣れてる感じだったし。
それに、悔しいけど要はかっこいいもん。



……顔が。


顔だけだかんね!






でも……


でも、それなら……………





……なんでキスなんかしたの?


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