黒姫

その後、教師が幾つか連絡事項を並べ立てていたけれど、薫はそのほとんどを聞き流した。

ぼんやりと天井を眺めていた瑞姫も、時折欠伸を隠す仕草をするまでの無関心。


他の生徒達だって、喋ったり、机の下でケータイ弄ったり漫画を読んだり。


いっそ清々しいまでの授業放棄だ。

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