メモリー☆レター
キキーーーーーーーーーーーッ
「キャァッ!!」
『栞!』
私は玄関を開けて
周りを全く見ずに道路に飛び出した。
車に跳ねられそうになったけど
佑が腕を引いてくれたのでなんとか助かった。
『危ね…』
「ごめん…ありがと…」
『栞が無事なら大丈夫』
ニコッ
また笑った…。
つられて私も微笑した。
すると佑は
『初めて笑ったなー、かわいい』
とわずかな微笑を誉めてくれた。
トクン…
かわいいって…。
その時からだと思う。
私は佑に惹かれていった。