マフラーと君の手と。



純だ。



純がみんなの体重を押し返してる。


昔みたいな小さい背中じゃなくて
いつの間にか大きくなった背中で。

こんな漫画みたいなことあたしの身に起きるなんて。


「純、大丈夫?」

「は?なにが」

「いやだって…重いでしょ?平気だよあたし。」

「猿のくせに強がってんなよ」

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