マフラーと君の手と。





言ってから気づいた。


あたしは何も言っちゃダメだったんだ。
泣いちゃダメだったんだ。


「…あの、その…。
ごめん…。」




純から返事がない。




「今の…忘れて!!」


あたしはえへへって笑った。








「じゃあ菜美はいつまでそうするつもりなの?」





< 233 / 283 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop