マフラーと君の手と。



殺した気持ちが、
殺しきれてなかった気持ちが、


音を立てて流れていく気がした。




「想いが……届くといいね…」


そう、雪が降りそうな
寒い孤独の雪空の中


声を震わせて、言った。


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