マフラーと君の手と。


中学の頃の ある冬の日。
その日も今日みたいな星が
空を埋め尽くしてた。



そのときにね。



純と、夜空の二つ星に
名前付けて交わした指切り。



「来年も再来年も
この星を二人で見に来よう。」


あたしはじっと流れる星を探した。
ずっと純の願いを祈っていた。


でもそれは叶わなかったけど。





< 91 / 283 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop