流れ星☆彡
はじまり
「あついー、何この陽射しの強さ、とけちゃうよ」
「菜摘(ナツミ)は、いつからアイスクリームになったの?」
今日も教室で夏期講習を受けてから外へ出たとたん、親友の片瀬菜摘が溜め息混じりに呟く。
半年後に高校受験を控えた三年の夏休みが、一番能力を伸ばせる時期、勝負の時といえる。
中の上という、中途半端な位置に成績をおいているあたし、須藤絢華(アヤカ)にとって、上の中あたりを目指すためには、今、本気でやらなければ間に合わない。
菜摘はあたしよりも少し上をいくくらいで、ほぼ同じ学力だから、講習のクラスも一緒。
「でも絢華ってば、いくら優太先輩のためとはいえ、頑張ってるよねぇ」
「だって、同じ高校に通いたいんだもん。一緒に登下校するとか、メチャクチャ憧れる」
「確かにね」
「菜摘はいいよね、いつも井口くんと一緒だもんね」
菜摘とあたしは六月に引退するまでは、同じバスケ部に所属していた。
井口光司(コウジ)くんもバスケ部で、ちょうど一年前の夏休みが始まる直前に井口くんが菜摘に告白して、菜摘も好きだったから付き合うようになった。
それからはいつも二人は一緒にいて、登下校はもちろん、休み時間や昼食の時まで一緒。
うらやましくて仕方がなかった。
「菜摘(ナツミ)は、いつからアイスクリームになったの?」
今日も教室で夏期講習を受けてから外へ出たとたん、親友の片瀬菜摘が溜め息混じりに呟く。
半年後に高校受験を控えた三年の夏休みが、一番能力を伸ばせる時期、勝負の時といえる。
中の上という、中途半端な位置に成績をおいているあたし、須藤絢華(アヤカ)にとって、上の中あたりを目指すためには、今、本気でやらなければ間に合わない。
菜摘はあたしよりも少し上をいくくらいで、ほぼ同じ学力だから、講習のクラスも一緒。
「でも絢華ってば、いくら優太先輩のためとはいえ、頑張ってるよねぇ」
「だって、同じ高校に通いたいんだもん。一緒に登下校するとか、メチャクチャ憧れる」
「確かにね」
「菜摘はいいよね、いつも井口くんと一緒だもんね」
菜摘とあたしは六月に引退するまでは、同じバスケ部に所属していた。
井口光司(コウジ)くんもバスケ部で、ちょうど一年前の夏休みが始まる直前に井口くんが菜摘に告白して、菜摘も好きだったから付き合うようになった。
それからはいつも二人は一緒にいて、登下校はもちろん、休み時間や昼食の時まで一緒。
うらやましくて仕方がなかった。
< 1 / 404 >