流れ星☆彡
「つか、絢華やべぇ!そろそろ行かねぇと電車の時間」


「わっ、ほんとだ!」



中途半端だったあたしのネクタイを、優太が慌てて結んで、二人で家を飛び出した。






「ヤバかったな」


「うん」



電車は滑り込みセーフだった。


今日も、優太の腕が腰に回っていて、どきどきが止まらない。


ふと横に視線を流すと、



「あれ?」


「ん?どうした?」



あ、目が合った。



「坂井くん、おはよう」


「おはよう」



坂井くんを見れば、同じ制服を着てる。



「合格したんだ?」


「まあな。須藤も受かったんだな」


「うん」



卒業式の日に告白されて、同じ高校を受験したことを知った。



「優太先輩もおはようございます」


「“も”ってなんだよ。俺はついでか?」



ちょっぴり眉間に皺を寄せた優太。


坂井くんが慌てて言葉を返す。



「そ、そんなことないですよっ」


「坂井くんもバスケに入るの?」


「ん、優太先輩にしごいてもらわねぇと」


「はは、覚悟しとけよ」


「優太のしごいてる姿とか怖すぎる」


「絢華も一緒にしごくか?」



なんて言うけれど……


その姿を想像して、ふるふると頭を横に振る。
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