流れ星☆彡
それからはおばあちゃんと二人暮らし。


寂しくないと言えば嘘になるけれど、あたしはおばあちゃんが大好きだし、今の生活にも満足してる。




久々に優太に会えることが嬉しすぎて、昨夜は一睡もできなかった。


眠い……


いつの間にか、瞼が落ちて……


意識が遠退いていった――…






「…やか……あやか…」


「…ん…」



あれ、……あたし寝ちゃったんだ。


あっ、そうだ!


優太!


勢い良く起き上がると……



「ぶはっ、おまえ、寝起きのくせによくそんな動きができるな。その瞬発力、バスケに活かせよ」



目の前には、あたしが大好きな笑顔があった。


優太だ……


その姿に凄く安心して、涙がポロポロと溢れてきた。



「絢華?」


「優太だ」


「……」


「もう、会ってくれないかと思った」


「…んなわけねぇだろ?」



そう言って、ぎゅっと抱き締めてくれたけれど……


あたしがその背中に腕を回す前に、離れてしまった。



「……」



以前の優太なら、お互いにぎゅっとしてから離れたのに……


やっぱり、避けられてる?
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