流れ星☆彡
今まで、中学の時に菜摘と井口くんのような公認のカップルを見てきたけれど、自分がその立場になると、凄く恥ずかしくなった。


しかも優太はほんとにカッコ良くてモテるし、ある意味プレッシャー。


ほんとはどう思われてるんだろうとか考えちゃう。






「絢華ちゃん、もう大丈夫なの?」


「うん。もうほとんど痛みもないんだ。江里ちゃんにも心配かけちゃったね」



あの太ももを痛めてから一週間、痛みがようやく薄れ始めた。



「今日から普通に部活やっちゃうからね」



最初は歩くだけでも痛みが走っていたから、しばらく部活はやっていなかった。


昨日までは、ボール磨きをしたり、ボール拾いをしたり……


マネージャーみたいなことばかりしていた。


でも今日から普通にやってみようと思う。


江里ちゃんとしゃべりながら体育館に入って、ボールを出したり、ストレッチをしたりする。


やっぱり体を動かすと楽しい。


時々優太がバスケしている姿を見て、胸がきゅんってなった。


何度見てもカッコイイ。


部活が終わって解散する直前、優太が走ってこっちにやってきた。


あたしの手を引っ張って、部長のもとへ行く。



「優太?」



どうしたんだろう。
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