流れ星☆彡
「何言ってんの?そういうの全然ないし」



そういう態度をとって来る人も、告白してくる人もいない。



「俺がいつも一緒にいるからだろ?」



確かに一緒にいることが多いけれど……



「絢華と紗羽ちゃん、かなり目立ってんだよ。すっげぇ噂になってるし」



噂?


聞いたことがないけど……



「どんな噂?」


「一年にすっげぇ美人な子が二人も入ってきた……ってな」


「紗羽は美人だけど、あと一人はきっとあたしじゃないよ」


「おまえなんだって!」


「誰がそんなこと言ったの?……そういえば、紗羽は最近いつもコクられたりしてるかもしれない」



一昨日も、紗羽は昼休みに、男の子から呼び出されていた。



「だろ?」


「でもほんとに紗羽だけだよ?」


「絢華には俺がいるから言われねぇだけだって。でもさ、……バイト先じゃ、そういうのわかんねぇじゃん」


「大丈夫だって」



優太は小さく息を吐いた。



「バイトはいつから?」


「とりあえず明後日行っていろいろ手続きしてくる。バイトとして行くのは、ゴールデンウィークからかな」


「ゴールデンウィーク?」


「うん」


「俺いねぇじゃん」


「うん、いないから入れてもらったんだもん」


「マジかよ」



今度は大きく息を吐きながら、自分の髪の毛をクシャクシャにかき回してる。



「優太?」


「俺、合宿に集中できねぇかも」
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