流れ星☆彡
『でも優太、凄くモテてたじゃん?だから、見てるだけでいいって割り切ってたんだ』


『……俺は、絢華の一生懸命なとこに惚れた』


『えっ』



一生懸命?


何のことかわからず、首をかしげる。



『へたなくせに、努力は欠かさなかっただろ?』


『それ、褒めてんの?けなしてんの?』


『はは、もちろん褒めてるよ。一人で残って練習したりして、……それから、言われてもいないのに床をピカピカに掃除したり、ボール磨いたり……』


『み、みてたの!?』



一人でひっそりやっていたつもりだったのに……


それを優太に見られていたなんて……



『最初は、たまたま忘れ物を取りに行ったときに見ただけだった。でもそのうち、自分の意志で見に行くようになった』


『え』



なんか、凄く恥ずかしい。



『ほんとは、……卒業式の日、俺からコクるつもりだったんだ』


『えっ!?』


『まさか、絢華が俺のことを想っていてくれたなんて、思いもしなかったから。わかってたら、もっと早くにコクったのにな』


『なんで?』


『俺、カッコ悪ぃんだけど、振られると思ってたから。そのあと顔合わせらんねぇって、……だから卒業式の日に』
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