流れ星☆彡
『振るわけないのに』


『それは結果だろ?』


『違う。……優太に告白されて、断る子はいないよ』



優太は自分がどれだけモテているか、わかっていない。


見ているだけでいい……


そう思わざるを得ないほど、競争率が高かったんだから。



『もっと早くにコクっていたら、もっと一緒にいられたのにな』


『ふふ、でも、今一緒にいられるから、あたしはこれで満足だよ』


『絢華』



気付いたら、優太の大きな胸の中にいて、ぎゅっと抱き締められていた。



『絢華、好きだよ』


『あたしも優太が好き』


『絢華』



呼ばれた声に顔を上げると……


優太の顔が近づいてきて……


これって……


キス!?


ど、どうしよう……


あたふたしていたら……



『あはは、絢華、動揺しすぎ』


『だ、だって』



初めてだから、どうしていいのかわからないんだもん。


頬を真っ赤に染めながら、恥ずかしくなってうつむいた。



『目ぇ、閉じて』


『う、うん』



どきどきする胸を押さえながら、言われた通りに目を閉じると……


唇に柔らかい感触……


優太にキスをされてるんだって、凄く幸せな気持ちになった。


唇が離れたとたん……



『やべぇ、絢華、可愛すぎ』



そしてまた、ぎゅっと抱き締められた。
< 15 / 404 >

この作品をシェア

pagetop