流れ星☆彡
太一さんが去ってから、あたしの頭の中は、この推薦のことでいっぱいになった。


なんで、推薦受けないの?


バスケが大好きなのに……


いつか、優太が言っていた。



『プロのバスケ選手になりてぇ』


『甘くねぇってわかってるけど、やっぱ夢だよな』



そんな夢があるのに……


その夢に近づくためには、この推薦受けなきゃ。


何で断ろうとしてるの?








「何だよ、話って」



部活が終わって家に帰ってから、おばあちゃんに



『優太のアパートに行ってくる。遅くなるかも……』



と言うと



『遅くなるなら、泊まってきなさい』



と言われて、泊まるつもりで優太のアパートへ来た。



「何で、推薦断ってるの?」


「は?」



優太は眉間に皺を寄せながら、あたしの顔を見た。



「大学から推薦が来てるんでしょ?」


「それ、誰に聞いた?」



いつになく、優太の真剣な表情と声に、トクンと胸が鳴る。



「……」


「誰に聞いたって聞いてんだろ?」



何で、怒ってるの?



「優太は、……何で、あたしにはそういう話をしてくれないの?」


「……」
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