流れ星☆彡
優太が高校へ入学して、あたしは二年生になった。


桜ヶ丘高校のバスケ部は、いつも全国大会に進み、ベスト8の成績を残すほどの強豪チームだった。


だから、練習時間も練習量も半端なく多かった。


最初はついていくだけで精一杯だった優太も、夏休み前くらいには、補欠に入るほどの実力を発揮した。


だから……


会える時間がほとんどなかった。


それでも夏休みは、合宿と練習試合以外は一日中練習ってことはなかったから、ほぼ毎日会うことができた。


でもあたし達のデートは、いつも代わり映えしなくて、公園でバスケをするか、あたしの部屋でまったりすることが多かった。


夏休みが終わった頃からだった。


優太のあたしに対する態度が変わってきたのは。



きっかけは優太からの電話だった。


夜七時頃にかかってきた、電話口から聞こえる優太の声は、今にも泣きそうなものだった。



『絢華、会いたいっ』



消え入りそうなか細い声を聞いたとたん、あたしは部屋を飛びだしていた。
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