流れ星☆彡
.


優太の肩に頭を預けていると、眠くなってきた。



「絢華、今日は泊まっていける?」


「うん、泊まるつもりで来た」


「ばあちゃんは?」


「おばあちゃんが“遅くなるなら泊まってきなさい”って」


「そっか」


「うん」



あまりにも眠くて、目を閉じていると……



「来週の絢華の誕生日さ、部活休める?」



一気に目が覚めた。



「忘れてた……もうすぐ誕生日だ」


「あはは、絢華らしいな。で、休める?」


「何で?」


「放課後はずっと一緒に過ごしてぇなって。昨年のリベンジも兼ねて」


「……」



昨年……


お風呂上がりだったあたしの髪を、優太が乾かしてくれて……


ネックレスをプレゼントされて……


でも……


キスをねだったら、してくれたけれど困った顔をされて……


ゆっくり二人の時間を過ごす間もなく帰ろうとするから……



『帰らないで、……ずっと一緒にいて』



って言ったのに、すぐに帰っていった優太。
< 160 / 404 >

この作品をシェア

pagetop