流れ星☆彡
.



「絢華、お誕生日おめでとー!」


「ありがとう、紗羽。でもまさか、二日違いだとは思わなかったね」



紗羽の誕生日が9月22日で、あたしが24日。


あまりに近くてびっくりしたんだよね。


間の23日がちょうど祝日だから、二人でお祝いしようってことになって、昨日最近オープンしたばかりの水族館へ行ってきたんだ。


帰りぎわにお揃いのストラップを買って、その場で携帯に付けて帰ってきた。



「今日は優太さんとお祝いなんでしょ?どこに行くの?」


「わかんない。……なんか考えてくれているみたいだけど」


「ふふ、そうなんだ。うらやましいなぁ」


「……」


「絢華?」


「あたし、ハードル上げちゃったから、優太が困ってるかも」


「ハードル?」


「うん」



あんなこと言わなければ良かった。



『リベンジ、……凄いの期待しとくから』



ほんとは『凄いの』じゃなくていいんだ。


ただ一緒に過ごせるだけでいいのに……


傍にいてくれるだけでいいのに……


なんであんなことを言っちゃったんだろう。
< 162 / 404 >

この作品をシェア

pagetop