流れ星☆彡
優太に好きなところを話したことってあったっけ?


でも話してたら、きっと一度は行ってるよね。



「いつだったかな……紗羽ちゃんに聞いた」


「えっ、紗羽!?何で?」


「絢華が俺には言えなかったからだろ?」



何で優太には言えないの?


優太に言えない場所ってこと?










あ……


わかった。



「遊園地だ」


「正解」



あたしは遊園地が好き。


特に絶叫系が大好き。


でも優太にその話をする前に、遊園地の話が出た時に、優太が『絶叫系とかぜってぇ無理』って言ったから、言えなくなったんだ。


いつの間に、紗羽からそんな話を聞いていたんだろう。



「でも、優太乗れないんでしょ?あたし一人で乗ってもつまんないから、違うところに行こう?」


「この日のために、太一と健吾を巻き込んで、乗れるようになったんだよ」


「太一さんと健吾さん?」


「ん、何度も付き合ってもらってさ。でもやっぱ苦手だけどな」



そう言って苦笑する優太。


でも……


あたしのために……?


苦手な絶叫系に乗れるようになったの?


ヤダッ、涙が出そう。



「カッコわりぃとこ見せるかもしんねぇけど、嫌いになるなよ?」


「ならないよっ、なるわけないじゃん」



胸がきゅんってなって……


涙がこぼれた。
< 165 / 404 >

この作品をシェア

pagetop