流れ星☆彡
「泣くなよ」


「だってっ、……どうして優太はそこまでしてくれるの?」


「こんくらいしねぇと、昨年のリベンジにはなんねぇだろ?」



優太はそう言うけれど……



「傍にいてくれるだけでいいんだよ?」


「そんだけ俺が絢華に惚れてるってことなんだよ」



ヤバいよっ……


もう、好きすぎるっ。


ここが人通りの多い道じゃなかったら、このまま優太に抱きつくのに……


ぎゅーって抱き締めてほしいよ。






「優太、何から乗る?」



遊園地に足を踏み入れて、辺りを見渡した。


あたしはいつも、まず最初にジェットコースターに乗る。


でも優太は無理だろうから、何からなら乗れるのか聞いてみる。



「そうだな、最初はやんわりとあれ行っとくか」



優太が指差した先には……


海賊船。



「あれはやんわりなの?」


「この中じゃやんわりな方じゃね?端っこじゃなくて真ん中に乗れば大丈夫だろ」



真ん中……


何げに詳しいし。


それだけ何度も乗ったってことなのかな。


海賊船に乗ってゆっくり動き始めたら……



「やべっ、マジやべぇ」



優太はそう言いながら、あたしの手をぎゅっと握ってきた。
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