流れ星☆彡
優太の顔が近づいてきたから……


優太のきれいな唇に、“チュッ”と触れるだけのキスをした。



「……っ!」



優太の目が見開いて、固まっている。



「ふふ、少しはキツいのなくなった?」



その瞬間、ジェットコースターが頂上について、勢い良く走りだした。


小さなジェットコースターは、あたしにはちょっぴり物足りないけれど、横に優太が座ってるってだけで、ほんとに満足だった。






「優太、大丈夫だった?」


「あーいうこと、やめろよな?」


「あーいうこと?」



首を傾げながら聞くと……



「不意打ちでキスとか」


「えーっ?いつも優太がやってることじゃん。何であたしはしちゃダメなの?」


「……ダメってことはねぇけど、……まぁでも、一瞬だけど“キツいの”忘れられたしな」



少しでも“キツいの”を忘れさせてあげたいって思って、とっさにやってしまったキスだったから……


凄く嬉しくて……



「ほ、ほんと!?」



そう言いながら、優太の腕をぎゅっとつかんで、優太に詰め寄っていた。
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