流れ星☆彡
「ほんとはさ、ここにしたいんだよ」



そう言って触れた場所は、……左手の薬指。



「絢華はもう結婚できる年になったしな」


「優太?」


「でも、今はこっちにしとく」



そう言って、右手の薬指に指輪をはめた。



「その時が来るまで、ここはあけとけよ?俺が予約しとくから」



優太のその言葉に、胸がきゅんってなって……


涙がポロポロと溢れてきた。



「優太、ありがと。凄く、嬉しいよ」


「やっぱり絢華は泣き虫だな」


「だって……」



嬉しすぎるんだもん。



「ついでに言っとくと、これペアだから、……ほら」



そう言って、優太が出した右手にも同じ指輪が付けられていた。



「絢華」



優太は、あたしの涙を親指でやさしく拭いながら……



「俺には絢華だけだから。……ずっと一緒にいような?」


「うん、あたしも優太だけだよ。ずっと離さないからね」


「ぜってぇ、離すなよ」



そう言って、唇を重ねた。



やさしいキスが……


いつの間にか激しいキスに変わっていて……


いつの間にか身に纏うものがなくなっていて……


いつの間にか、お互いに激しく求め合いながら……


肌を重ねていた――…
< 174 / 404 >

この作品をシェア

pagetop