流れ星☆彡
気が付けば……


昨年は寂しくて、悲しくて、いっぱい泣いた優太の誕生日が近づいてきていて……


この日は木曜でバイトの日だったけれど、お休みをもらっていた。


でもトラウマになってしまったのか、優太にこの日の予定を聞くのが怖くて……


今の優太なら、絶対に大丈夫だってわかっているのに……


あの時の優太の怒った声が、頭の中でこだまして、何も言えなくなってしまっていた。



そして……


気付いたら明日が優太の誕生日で……


どうしよう……


このままじゃ、今年も一緒に過ごせない。




次の時間は移動教室で、休み時間にその教室へ向かうために廊下を歩いていたら……


向こうから太一さんが歩いてきた。



「あ、須藤ちゃん」


「太一さん」


「どうしたの?元気ないね」


「……」



何も言わないあたしの横から紗羽が



「優太さんって、明日なにか予定あるんですかね?」


「へ?優太?」


「はい」


「いや、知らねぇけど……なんかあった?」


「明日が優太さんの誕生日らしいんですけど、絢華が約束してないし、できないって言うんですよ」
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