流れ星☆彡
「二度目の説教だったよ」


「えっ」



二度目の説教……って何?



「太一から」


「太一さん?」


「昨年もかなりひどく説教されたんだよな」


「何の話?」


「俺、あん時絢華にキツくあたったのは、来たことにじゃなくて……あんな時間に外に一人でいたことに対してだったんだ」


「えっ」



思わず優太を見た。



「それと、自分自身に腹が立って仕方がなかった。……絢華はあーいうことをしてくれるやつだってわかっていたはずなのに……」



優太は頭を抱えて、髪をクシャクシャとかき回してる。



「結構待ってたんだろ?」


「うん、二時間くらい」



あの時は二時間なんてあっという間だった。


優太に会えるなら何時間でも待てた。


まあでも、あの時会ったあとは、会わなきゃ良かったって思ったけど。



「マジで、悪かったよ」


「あれは、あたしが勝手に行ったから悪いんだよ。優太は“会えない”って言ってたんだもん」


「“会えない”つったことが間違いだったんだよ。……俺、絢華と二人きりになるのが怖かった。これは前にも言ったな」


「もういいよ」
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